【戸塚見知楽会】活動団体リモートインタビュー

「あなたが輝く地域活動の見つけ方 活動団体リモートインタビュー」第7弾をお届けします♪

今回は、とつか区民活動センター登録団体『戸塚見知楽会』の皆さんに、とつか区民活動センターのスタッフが地域での活動を考えている方の気持ちになってインタビューさせていただきました。

 

「あなたが輝く地域活動の見つけ方 活動団体リモートインタビュー」

Q.「戸塚見知楽会」の皆さん、今日はよろしくお願いします。

皆さんはどのような地域活動やボランティア活動をされていますか?

A.「戸塚見知楽会」の活動としては大きく分けて三つあります。

一つめは、一般市民を対象に参加者を募り実施する催事で、戸塚区役所の後援を得て、交流広場とつかとの協働で行っているもので、次のような企画があります。

①歴史探訪ウォーキング

戸塚区を中心に、旧東海道の史跡や神社仏閣、旧跡などを会員のガイドで散策します。年に4回開催しています。

講演会

②歴史講演会

外部講師をお招きし、主に戸塚区や横浜に関する歴史を始め、浮世絵や近世の戸塚の変遷など、幅広いテーマでの講演会を年2回開催しています。

③「交流広場とつか」と共催で、毎月1回「宿場よもやま話」として、会員が講師となり気軽に参加できる交流の場を提供しています。

このほかには、小学校高学年を対象とした企画「こども江戸とつか発見隊」や、ガイド養成講座等があります。

二つめは、会員を対象とした企画で次のような企画があります。

①月例会を毎月1回開催

会員間の交流や、年度計画、対外的な活動の情報共有などを行っています。また、「勉強会」と称して、会員が講師となり戸塚区に伝わる伝説、横浜市の歴史や浮世絵など、いろいろなテーマでの発表や意見交換を行っています。

②「フリーウォーク」

「フリーウォーク」と称する、会員のみを対象としたウォーキングで、会員の企画により実施しています。戸塚区内にとどまらず少し遠くまで出かけることもあります。年間4回程度実施しており、お花見や施設見学などもあります。

三つめは、地域との交流を図るコラボ事業として、戸塚区役所主催の行事への協力や、戸塚区内で活躍されている団体や旅行会社からの依頼による「戸塚宿」や「旧東海道」のガイドもやっています。

 

Q.三つめの戸塚区役所や他の団体さんと協力して開催したイベントなどについてどのようなものがありますか

A.戸塚区役所が主催して毎年7月ごろに開催される「ウナシーなぞとき広場」で旧東海道をテーマとした茶色コースを担当しました。

ウナシーなぞとき広場 縄文の小物入れつくりコース

「とつか宿場まつり」では戸塚区役所をはじめ、保土ケ谷区役所、藤沢市等の協力や後援を得て、それぞれの地域で活動している多くの団体・個人が協力して開催しています。

このほか、「戸塚宿七福神巡り」運営への参画や「横浜郷土史団体連絡協議会」、「武相連携宿場まつり実行委員会」のメンバーとしても活動しています。

また、タウンニュース紙のコラム「とつか歴史探訪」に会員が執筆し寄稿しています。

昨年度は戸塚区80周年事業の旧東海道標識の改修や新規設置への協力等もありました。

 

Q.今まで開催された「戸塚見知楽会」のイベントで講演会の内容はどのようなものがありましたか?イベントの様子も教えてください。

A.講演会は通常ですと年に2回開催しています。2019年度は9月と2020年1月の2回開催しましたが、2020年度は3密を避けるため一度も開催できませんでした。

2019年9月に開催した講演会は「鎌倉地域の仏像入門」と題し鎌倉国宝館学芸嘱託員の石井千紘氏を講師にお招きし、総合庁舎3階の多目的スペース(大)で開催しました。当日は、一般の方が72名、会員24名、合計96名の参加者がありました。

2回目は、武相宿場連携まつり実行委員会との共催で、藤澤浮世絵館学芸員の芦葉抄苗氏に「浮世絵双六から見る戸塚」と題し講演をして頂きました。この時も75名の参加者がありました。

以前は、戸塚地区センターの会議室をお借りして開催していたのですが、応募者が多く手狭になり、最近は多目的スペース(大)をお借りして開催していまが、毎回100名ほどの参加者があります。

 

Q.「歴史探訪ウォーキング」についてもう少し詳しく教えていただけますか。また地域の皆さんは何人くらい参加されていますか?

A.戸塚見知楽会が2011年の発行した冊子「戸塚歴史探訪」に記載されている7つのコースをベースに、3時間程のコースを設定して一般の参加者を募って開催しています。

毎回40名あまりの参加者があり、見知楽会会員のガイドでウォーキングを楽しんでいただいています。参加者からは、「毎日通る道での新たな発見があった」などと喜んでいただいています。おかげでリピートの参加者も多くいらっしゃいます。

また、開催にあたっては「交流広場とつか」の協力をいただいています。

 

Q. 「戸塚見知楽会」の皆さんはどんな雰囲気で活動されていますか?

A.毎月開催している月例会は、毎回80%以上の出席があり、特に勉強会は皆さん楽しみにしています。

フリーウォーク

フリーウォークについても、新しい知識の吸収やガイドの実践、またメンバー間の懇親と和やかな雰囲気で参加しています。

また、専門家のいない素人同士の研鑽や楽しみの場に、気楽に参加できるのが良いところではないでしょうか。

 

Q.皆さんの活動を始められたきっかけや活動への思いなどについて教えていただけますか?

A.(Aさん) 私は、退職してしばらくしたとき、たまたま見かけた区の広報に「戸塚見知会 ウォークガイド養成講座」の案内を見て受講しました。その際知り合ったメンバーと馬が合ったのか、それがきっかけで入会することになりました。

(Bさん) 私が、戸塚見知楽会に参加したきっかけは、養成講座です。参加した際のレクチャーの内容や講師の方の知識の豊富さに興味を持ちました。ガイド体験では先輩会員が優しくリードしてくださり、会員になって活動したいと思いました。戸塚宿を愛するメンバーとの知的活動は、興味深く、新しい発見があります。今後も興味を持って活動していきたいと思っています。

(Cさん) 私が入会したきっかけは、“退職後の自分の役割探し”でした。体力維持にはウォーキングが最適、歩きながら新しい発見・古い昔に思いを馳せる等にふさわしいと思われたのが、戸塚見知楽会で募集していた、「ウォークガイド養成講座」でした。歴史に全く疎い自分にとって先輩のまとめた資料や講演内容は、初めて見る、聞く事ばかりで、それに接する事がとても楽しい事でした。そこで、これらの内容により多く接触できるように「印刷係」を買って出て、どんどん運営に巻き込まれてゆくように努力しています。

 

Q.今までの活動の中で、やりがいや嬉しかったエピソードなどあれば教えてください。

A.(Aさん) ガイドをしていて、最後に参加者の皆さんからの「ありとうございました。楽しかったです。次回も参加します。」などの言葉を頂くと嬉しいですね。

(Bさん) 私が印象に残るのは、小学校社会科授業の一環で、“戸塚宿のガリバーマップ作成”のお手伝いをした時です。指導教諭から「ヒントを与えるだけにして、手伝わないで下さい」と言われ、江戸時代の戸塚宿と思えるマップが出来、問屋場や高札場の模型の付いた立派なものが出来ました。数年後に小学生対応の「こども江戸とつか発見隊」の実施時に「自分で考えさせること」の大切さ、難しさを、ガリバーマップ作成時の経験が役に立ったなと実感できました。

(Cさん) 私が、やりがいを感じたのは、企画から関わった『こども江戸とつか発見隊!』の事業です。参加発見型の新スタイルをこども歴史探訪に応用し、会員のサポートを得て実現したことです。参加者(こどもたち、保護者)と会員の交流や子どもたちの生き生き活動は貴重な時間になりました。

 

Q.新型コロナウイルスの影響で活動にどのような変化がありましたか?

A.新型コロナ感染者が増加する中で、戸塚見知楽会の活動も4月から6月までほぼ全面的に活動を停止していました。5月末の緊急事態宣言解除の後、活動再開の準備を始め、7月より会員対象の月例会、運営委員会やフリーウォークなど再開しました。対外的な活動については、現在もほぼ中止としています。「とつか宿場まつり」や2021年の「戸塚宿七福神巡り」も中止となりました。

 

Q.新型コロナウイルスと“共に生きる”ことを前提にしたこれからの「withコロナ」の社会で、今後はどのように皆さんで活動していきたいと思っていらっしゃいますか?

A.9月より開始した参加者一般公募の「歴史探訪ウォーキング」ですが、新型コロナの影響がある前は、15人ぐらいのグループで当会会員がガイドしながら歩いていました。しかし、参加者同士の密集/密接を避けるため、今年度は「自由に歩く一人・二人限定ウォーク」と題し、旧東海道 保土ケ谷宿から藤沢宿までの間を5回に分けて歩く企画を立てました。今回は会員のガイドによるウォーキングではなく、参加者が受付でコースマップと途中にある見どころの説明資料を受け取り、各自が自由に歩く、という趣向になっています。今まで3回実施しましたが、各回50名以上の参加者がありました。今までの3回すべて参加された方もいらっしゃいます。

コロナ渦が終息すれば、以前のように地域の活性化に繋がる活動を進めて行ければと思っています。

 

Q.「戸塚見知楽会」の活動の魅力について教えてください。

宿場まつり

A.会員間の交流はもちろんですが、いろいろな企画の中で多くの人と知り合い、その中でいろいろな情報が得られ、活動範囲が広くなるのも魅力の1つだと思います。

 

Q.「戸塚見知楽会」の会員は現在何名いらっしゃいますか。

A.現在42名の会員がいます。そのうち5名は、今年度新しく入会されました。

 

Q.入会するにはどのような条件がありますか?入会金や年会費、または、資格など必要であれば教えてください。

A.特に必要な資格などはありませんが、戸塚見知楽会で開催する「養成講座」の受講が条件となります。年会費は2,000円となります。入会金は2,000円となりますが、入会年の年会費に充当します。

 

Q.現在、会員を募集されていますか?

A.今年度の養成講座は終了しました。2021年度は9月ごろに開講する予定です。

 

Q.学生も入会できますか?

A.特に制限はありませんが、活動日は平日が多いため検討が必要かと思います。

 

Q.皆さんの活動はどんな方におすめしたい活動ですか?

A.ウォーキングを楽しみたい方はもちろんですが、戸塚に関する歴史や伝説、昔話、近くにある神社仏閣に関する謂われなどを知りたい、ウォーキングのガイドをやってみたい方、などにお勧めしたいと思います。

 

Q.参加者として、戸塚見知楽会のイベントに参加してみたい方は、どこで開催情報を得ることができますか?

A.開催日の大体1か月前に、総合庁舎3階の情報コーナーをはじめ、交流広場とつか、とつか区民活動センター、東戸塚にある行政コーナー、各地区センターなどに開催案内のチラシを配架しています。

又、タウンニュース誌戸塚区版にも開催案内を掲載しています。その他、「交流広場とつか」が発行している「ゆめ広場」や、「とつか区民活動センター」が発行している「ゆめのたね」にも案内を掲載することもあります。

 

Q.一般公募の方が戸塚見知楽会のイベントに参加する場合、参加費が必要ですか。

A.一般公募の催事については、資料代や保険代などのため参加費として、歴史探訪ウォーキング、宿場よもやま話は300円、講演会については500円を徴収しています。催事の内容によって変更する場合がありますので、開催案内チラシを見ていただければと思います。

 

Q.最後に、「戸塚見知楽会」の活動に興味がある方、同じ分野のボランティアに興味がある方へ一言お願いします!

A.まず、戸塚見知会が主催する「歴史探訪ウォーキング」「歴史講演会」「宿場よもやま話」などに参加されてはいかがでしょうか。そこで興味がわけば、参加する側から企画実施する側になるため入会されてはと思います。

「戸塚見知楽会」の皆さん、リモートインタビューにご協力ありがとうございました。これから何か地域活動やボランティアを始めたいと思っている方にも参考になったと思います。

このインタビュー記事をご覧になって、「戸塚見知楽会」の皆さんにもっと質問してみたい方は、次の連絡先までご連絡いただきますようお願いいたします。

〇「戸塚見知楽会」 連絡先

電話 080-5970-7589(9:00~17:00)

Eメール:totsuka15michi22@gmail.com

 

〇とつか区民活動センター 電話:045-825-6773  FAX:045-825-6774

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